「気」という概念は世界中の様々な文明で考えられていました。人々は「神の力」「宇宙のエネルギー」などと捉えて崇め立て信仰の対象には必ず何らかのエネルギー体の存在を感じていました。
アジア・オセアニア地域では数千年も前から気というエネルギー体の存在を医療行為に用いていたようで、その経験と知識を積み重ねてアーユルヴェーダや東洋医学という医学にまで到達させる文明もあり、それは今日でも受け継がれています。
中でも東洋医学は最も多種多様に分化発展し、現在、漢方薬 鍼・灸の分野では効果は科学的に証明され世界中の医療現場で広く応用されるようになっています。
気。といえば元気 根気 空気に電気。。。いずれも眼に見えないものに気という字を当てはめていて、ご神気などといえば神様のエネルギーとして神秘的な感覚さえ覚えます。この目に眼に見えないけれど間違いなく存在するエネルギー体の総称が「気」というものの正体ではないか?と昔の人は考えたのではないでしょうか。
東洋医学では自然界や動物、人間の体内にも流れている何らかのエネルギー体である「気」を気功という形で応用しています。
随分前から気功という言葉は一般的になりましたが、気功には硬いという字を当てはめた硬気功と軟らかいという字を当てはめた軟気功に分けられます。硬気功は武術など相手を威圧するためのもので、日本では眼力と言われます。軟気功はリラックス効果や病を治すなどの目的があり、一般的に気功と言えば軟気功を指すことがほとんどです。
その軟気功の中でも人体の病気を治すことに特化した気功法が医科気功と呼ばれるもので、古代中国の王朝では医療者であっても皇帝や身分の高い人に直接触れることが許されなかった時代に効率よく病を治すことが要求されたために考案された気功法だと言われています。
医科気功の最も得意な効果は内臓疾患や体質改善だとされています。文献によると、今でいうところのガンや自己免疫疾患、糖尿病などの代謝疾患などに大きな効果を発揮したようで、小児の体質改善やインポテンツなどには医科気功を最初に行う医療行為である。と古代の医学書には書かれています。【四典医部経典より】
当院では、体質を変えたい・・長引く病や痛みを治したい・・ケガを早く治したい。と願う方に医科気功を応用した気功法を施術しています。難病や不調が長引くと体内を巡っている気の力も弱っている方が多いので、体内に溜まった病や不調の原因になっている不要で悪い気を体外に排出させ、不足した気を補いながら健康な体になるよう補助します。医科気功は全ての病気に応用することが可能で身体に負担をかけることはありません。稀に気が当たると寒気を感じる人もいますが病のエネルギーが排出されて起こる現象です。同様に、治す力が付いてくるとお腹をこわしたり発熱する場合もありますが好転反応と呼ばれるもので、いわゆる副作用ではありません。
病気を治すためには医師の治療や投薬を抜きには考えられませんが、医科気功は少しでも早く治して元気な体と健康を取り戻すための補助に役立てたいと考えています。